2006年度秋季学術大会公開シンポジウム(第1会場・2006年10月7日 14:30〜17:00・無料)

防災をめぐる地理学研究と地理教育の連携 −地理学・地理教育の社会的貢献−

オーガナイザ−:梅津譲(東北地理教育研究会事務局・宮城県立第一女子高等学校)・志村喬(上越教育大学)

 【趣旨】
 近年,多くの地方自治体で地震・洪水に関するハザードマップが作成されるなど社会では自然災害や防災への関心が高まっている。自然と人間の関係を総合的とらえる地理学において,この自然災害そしてそこでの安全を求める防災は研究の主要テーマの一つであり本学会は多くの貴重な成果を挙げてきた。他方,学校地理教育では,自然地理学習に関連づけられながら自然災害が扱われることが多かったが,防災や地域の安全への社会的関心の高まりや総合的学習の時間の活用を背景に「まちづくり」などより社会的視点を持った実践が模索されている。  今回の大会開催地である新潟県は,古くは「新潟地震(1964年)」,最近は中越地方を主被災地とした「7.13水害(2004年7月13日)」「新潟県中越地震(2004年10月23日)」,さらには「平成18年豪雪(2005年12月〜2006年2月)」と災害に見舞われており。その対策に追われてきた。このような場所において,上記の成果や特徴をもった地理学研究と地理教育が社会において果たす役割は大きく,社会的貢献は両者の連携により一層効果的に発揮されると考えられる。そこで,本シンポジウムでは,防災をキーワードに学校教育実践者と地理学研究者が連携できる視点・方法・内容を検討したいと考える。その際,地理学・地理教育内部からだけではなく,地域社会や教育全体の潮流も視野に入れ議論を深めていきたい。

 パネリスト: @小口久智(山形県中山町立豊田小学校)「社会科地理と地理教育・地理学研究〜防災をめぐって〜」
         A西川昌宏(新潟県立長岡高校)「中越地震被災地の高校現場から」
         B山縣耕太郎(上越教育大学)「自然の猛威から何を学ぶか」
         C村山良之(東北大学)「防災のための地理学−市民と大学の連携から−」

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